Shuttle Weatherについて
天気予報サービス Shuttle Weatherの要素技術について記載します。
パイプラインモデルをEnd-to-Endで実現
Shuttle Weatherはタスク指向型対話システムですが、パイプラインモデルをLLMで実装しています。
パイプラインモデルは4つのモジュールから構成されています。
発話理解 → 状態更新 → 行動選択 → 発話生成
LLMを使って実装していますので、実際には上記4モジュールは存在せず、End-to-Endで実現しています。
ユーザの発話(例えば、明日の京都の天気を教えて)をもとにフレーム(スロットと値)を取得し(上記の状態更新)、そのフレームの状態に応じて行動が選択されます。
天気予報の場合、ユーザから「何時」、どの「場所」の予報が知りたいのかを聞き出す必要があります。
この「何時」と「場所」の両方の値がスロットに格納されるまで(天気予報を調べることができる状態になるまで)LLMがユーザに質問を繰り返す仕組みになっています。
「何時」の値(明日)と「場所」の値(京都)を聞き出せれば、外部の天気予報サービスのAPIを呼び出して天気予報を取得し、ユーザにチャットメッセージとして表示するという動きを実現しています。
これら一連の動きをエージェントという技術により実現しています。
今、世界では様々な企業がエージェントAIの仕組みを開発しており、今後はエージェントタイプのサービスが増えてくると思います。
弊社も複数のエージェントAIを調査・使用していますが、Shuttle Weatherのような開発経験がお客様の様々なニーズを実現するために役立つと考えています。
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